グレード（等級）は、美味しさの尺度ではなく、できあがり茶葉のサイズです。
このグレードに関する国際的な基準はありません。伝統的な表現をもとに個々の茶園が決めております。 グレードの効用は茶葉のサイズを示し抽出時間の目安を与えることです。お湯を注いで抽出が進むまで大きい葉ほど時間が 掛かります。またティーバッグのように早い抽出が必要な場合はBOPFやD（ダスト）等の細かい茶葉を使います。
運用されている主なグレードを見てみましょう
それは製茶方法により分かれます

• オーソドック法　（伝統的な製法）
  

  記号	呼び名	茶葉サイズ
  OP	オレンジペコ	7～12mm
  BOP	ブロークン・オレンジペコ	1～3mm
  BOPF	ブロークン・オレンジペコ・ファニングス※1	1～2mm
  D	ダスト	約1mm

  　※1：fannings　ファン＝扇風機の風で選別する小さいサイズ
  
  茶葉の形を残したリーフタイプ(leaf)と細かくカットしたブロークンタイプがあります。OPはリーフタイプ、Bが付くものは ブロークンタイプ(Broken)となります。
  またグレードのコードに、茶葉の部位などを付け加えて表示する場合があります
  
  　F　：　フラワリー（新芽を多く含む意味）
  　　　　　リーフタイプの例：FOP　ブロークンタイプでは　FBOP（フラワリー・オレンジペコ）
  
  　TGF：　ティッピー・ゴールデン・フラワリー（金色の上質な新芽を多く含む）
  　　　　　リーフタイプの例：TGFOP　ブロークンタイプの例：　TGFBOP
  　FTGFOP：ファイン(Fine)・ティッピー・ゴールデン・フラワリー（TGFOPより上質）
  　SFTGFOP：スペシャル(Special)・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー（FTGFOPより上質）
  


• ＣＴＣ法　（機械処理向きの新しい製法）
  

  記号	説明
  BP	CTCの中でも大き目サイズのブロークン・ペコー
  BOP	中サイズのブロークン・オレンジ・ペコー
  PF	小型のペコー・ファイニングス
  PD	最小のサイズ、ペコー・ダスト

品質（クオリティー）は茶葉の価値です
これを正確に表現するコードはありません
最適時期に採れるものは品質が高いとの前提で、クオリティーシーズン、トップシーズン、シーズナブルなどと呼びます。 実際にこの名が付けられたものでもばらつきがあります。正直なところ飲んでみないと分かりません。良いものは数倍から 十倍の値段になるともいわれます。 品質の高い茶葉はオークションで高値を付けるため市場の評価が品質の目安になります。